2018年読んだ本ベスト10
あけおめ~ということで2018年は終わり2019年に突入しました。良い節目なので備忘録的意味合いもかねて2018年に読んだ本ベスト10でも書こうかなと思います。
1.多島斗志之『白楼夢』
世評はあまり高くなく、そもそも知名度もあまりないが、優れた構成とストーリー展開、無駄のない筆致で描かれた、深い余韻を残す隠れた名作。
2.梶龍雄『龍神池の小さな死体』
伏線の塊。本格ミステリファンならば必ず読んでおくべき梶龍雄の代表作。
3.小杉健治『死者の威嚇』
重い題材を扱った社会派の作品でありながら、トリックの扱い方と印象的な真相が光る逸品。
4.エラリー・クイーン『災厄の町』
純本格の国名シリーズとは一線を画す、ライツヴィルものの代表作。あまりにも悲劇的な犯罪パズルを描いた傑作。
5.フランシス・ハーディング『嘘の木』
男尊女卑の世界で懸命に生きる少女を描いた傑作ファンタジーにして技巧が光るミステリ作品。
6.鵜林伸也『ネクスト・ギグ』
「ロックとは何か」を問い続け、それを本格ミステリとして完全に昇華した一級の犯人当て小説。
7.古処誠二『いくさの底』
本格ミステリを戦争小説という枠内で完璧に書き上げたwhyの冴えた佳品。
8.多島斗志之『密約幻書』
本格ミステリと国際謀略小説の鮮やかな融合を図った多島斗志之の初期代表作。
9.トマス・H・クック『夏草の記憶』
強烈な読後感と華麗なトリックが光る青春ミステリ。
10.ピーター・ラヴゼイ『偽のデュー警部』
ロマンとユーモアにあふれたドタバタコメディ。
一応ベスト10を挙げましたが、今の気分で書いているだけなのでまた明日には変わっているような感じです。
では。